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仮説の冒険 吉田 司

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原発と戊辰戦争

反逆のホットスポットとしての福島を念頭において、6月4日付の東京新聞の記事「今こそ自立機運……福島二本松・被ばく独自調査へ」の記事を読むと、まことに興味深い。菅直人首相への不信任案提出で国会がテンヤワンヤしていた時の記事だ。

「現在の政局を論じるのは時間のむだだ。住民が安全な場所で食べ、眠るという最小限の条件すら保障されずに復興も何もないだろう。福島県二本松市では、県に先駆け、独自に住民の内部被ばく調査をすることを決めた。決断には被ばく情報を隠してきた国や県への『見切り』が横たわる。自分らの命は自分らで守る。強いられたとはいえ、被災地には自立の機運が強まっている」(「こちら特報部」)

そしてこの記事につけられた〈デスクメモ〉が秀逸なのだ。こうある。

「二本松といえば、戊辰戦争での少年隊の悲劇で知られる。例外はあれど、原発立地には戊辰、西南両戦争で敗れた地域が多い。福島は典型だ。言い換れば、過疎を強いられてきた地帯ともいえる。『がんばろう日本!』といわれても、日本は一色ではない。原発にも近代日本の陰画が投影されている。(牧)」

〈少年隊〉とはモチロンあの会津藩の《白虎隊》のことだ。その時期、西日本には高杉晋作の〈奇兵隊〉、坂本龍馬の〈海援隊〉が生まれた。だから「日本は一色」ではなかった。けれども、勝てば官軍、負ければ賊軍→その運命(さだめ)から逃れようとして「ひとつになろう日本!」の近代全体主義(=軍国主義)が東北から生まれていったのだ……というのが。わたしがここでずっと主張してきたことだった。

そしてその東北からのファッショという「近代日本の陰画」を代表した幽霊的人物が2人いる。まずそのひとりが「セ・カ・イ・ハ・ヒ・ト・ツ・ニ・ナ・ル」と私の頭の中で喚き続けている『不死の人』(幽霊軍人)石原莞爾だ。もうひとりが「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(農民芸術概論綱要)と主張した宮澤賢治なのだ……というのが、ここまでの噺(はなし)だった。

では、東京新聞(牧)デスクメモの「原発にも近代日本の陰画が投影されている」という言葉に励まされて、もう少しその陰画=近代日本の因果譚を語り広げてみよう。
(つづく)
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  1. 2011/06/30(木) 01:39:36|
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