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仮説の冒険 吉田 司

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1 仮説の冒険 再稼働! ハンターイ!って言わないでね。

 やあ! ヤアヤアヤアお久しぶり。みんな元気だったかい。「元気があれば何でもできる」「迷わず行けよ、アントニオ猪木」てなノリで、ふたたび戻ってきたぜ、2011年12月に一度、閉鎖・廃炉にしたこの《仮説の冒険》コーナーへ。
「開け。ゴマ!」なんて魔法の呪文を唱えてさ、この仮説のコーナーをサイカドー(再稼働)させる。なぜだって? それはね、あの安倍晋三・日本国首相がふたたび原子力発電所を建設する方向に公然と動き始めたからさ。
 2012年12月31日の読売新聞にこう載った。

安倍首相は30日のTBSの番組で、今後の原子力発電所について「(東京電力)福島第一原発の事故原因等々を冷静に見極める」とした上で、「新たに作っていく原発は、40年前の古いもの、福島第一原発とは全然、違う(ものにする)。国民的な理解を得ながら新規に作っていくことになるだろう」と述べた。前提条件付きながら、新規建設への意欲を初めて示した。
 首相は同じ東北の原発であっても東日本大震災の被害の程度に差が出た点を調べる考えも示し、「福島第一原発は津波を受けて電源を確保できなかったが、福島第二原発は対応した。(宮城県の東北電力)女川原発もそうだ」と指摘した。
(中略)
「国民は当面の電力需要への対応が不安なのだろう。だから、簡単に『脱原発』『卒原発』と言葉遊びに近い形で言ってのける方たちは(衆院選で)信用されなかった」とも述べた。
 首相は「3年間で風力、太陽光など代替エネルギーに対し、国家資金を投入して開発を進める」と述べ、再生可能エネルギーの比重を高めていく意向も示した。

 でもね、この安倍晋三というタカ派首相が「2030年代に原発稼働ゼロ」(民主党エネルギー公約)の白紙撤回を明言するのは、単に「電力不足」→国内企業の生産性の劣化という日本経団連・財界筋の不安を解消させることだけが目的なのではない。

 彼は02年5月、有事法制関連法案の国会審議が進んでいる中で、早稲田大学でこんな勇ましい核ミサイル発言をぶっ放している。
「大陸間弾道弾(をつくること)はですね、憲法上は問題ではない。憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね。小型であれば。……日本は非核3原則がありますからやりませんけれども、戦術核を使うということは、昭和35年(1960年)の岸(信介=故人)総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています。日本人はちょっとそこを誤解しているんです」(「サンデー毎日」02年6月2日号への寄稿を一部変更)

 だからね、安倍首相が主張するあの『戦後レジーム(体制)からの脱却』(憲法改正・国防軍の創出)が行き着くトドのつまりは〈日本の核武装〉なのである。いまただちに原発ゼロになってしまったら、軍用プルトニウムの生産炉となるはずの「高速増殖炉」も姿を消す=日の丸核ミサイル(原子爆弾)の自主製造の夢は消滅しちゃうんだ。恐らくその消滅プログラムの悪夢はこのタカ派首相の計算の中にはない。

 ノンフィクション作家の山岡淳一郎って人も『原発と権力』(ちくま新書)の中で似たようなことを言っていた。俺よりも詳しいので、こっち載っける(笑)。

「我が国のプルトニウム管理状況」(原子力委員会発表)によればm二〇〇九年末の国内、海外に保管中の全プルトニウム量は三四・一九トン。国際原子力機関(IAEA)は、プルトニウム八kg(=有意量)の不明は原爆一個に匹敵するとみる。この計算を単純にあてはめれば、日本の保有プルトニウム量は原爆四二〇〇発分以上である。
 使用済み核燃料中に含まれるプルトニウムの量は、米国五一三トン、フランス二二七トン、日本は一三六トンで第三位だ。この使用済み燃料を再処理し、高速増殖炉「もんじゅ」で使えば、同位体比九九・八%の超軍用プルトニウムを生産できる(核開発に反対する会編『隠して核武装する日本』)。政府は半世紀後でも完成するかどうかわからない高速増殖炉の開発を続けるという。核オプションを手放したくないようだ。
 しかし核兵器はあくまでも禁じ手だ。開発しても使えない。日本が核武装すればアジアの緊張は高まり、一触即発の状態に陥る。中国との対立は決定的となるだろう。
 中国の覇権を抑えたい米国は、日本を「代理」に見立て限定的に核武装するのを容認したともいわれる。八〇年代に「もんじゅ」や軍用プルトニウムを抽出する特殊再処理工場(RETF)の建設を認めたのは、その証とされる。

 もちろんこの彼らの〈核という希望〉=原発の再稼働や新設の大きな動きが出てくるのは、7月の参議院選挙で自民党が大勝してから……とメディアは予測しているが、その時はもう原発問題はこれまでの電力不足論やエネルギー政策上の選択といったレベルを超え、アジアにおける日本の「国威発揚」(核武装への夢)という政治的・軍事的要請を視野に入れた形で推し進められることになる――そのことは覚悟しておくべきであるね。

 いまはそれまでの束の間の“言論戦の季節”なのだ=これが、2011年12月に封印した《仮説の冒険》コーナーの扉をもう一度押し開く理由である。

 さらによく考えて見れば、わたしはこのタカ派政権の「三本柱」全員に直接インタビューを行い、その人柄、政治的血脈、政治的信念についてはかなり執念深く考察して、彼らの肖像画を描いたという想いがある。

 安倍晋三(『アエラ』現代の肖像2002年)
 石破茂 (『アエラ』現代の肖像2004年)
 麻生太郎(『アエラ』現代の肖像2008年)

 この三人組が、2013年の日本をどう変えてゆくのかについても、わたしは彼らの肖像画家としても無関心ではいられないのだ。

 再開する《仮説の冒険》コーナーの内容についても一言断っておきたい。
 2011年に書いたものを《仮説の冒険(1)》と呼び、再開コーナーを《仮説の冒険(2)》と呼ぶことにするが、(1)が主として脱原発問題に絞って論じたのに対し、(2)は、いま日本を覆う心の不安やおビョーキ現象、貧困や高齢少子化など社会一般のもっと広い分野の問題をフランクに好き勝手に取り上げて、この言論戦の季節の狙撃の的にしたいと思っている。

 次回から本題に入るが、わたしが(2)で巡るのは、この世の地獄だ。わたしにそう見えるだけかもしれないけど。わたしの地獄巡りを読んでオレはワタシはこう思う、という異論反論、こう考えたら突破口が見えるんじゃないの、みたいな意見を書き込んでもらえないだろうか。地獄からの脱出口をみんなで探してみないか?
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  1. 2013/02/12(火) 22:57:06|
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