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仮説の冒険 吉田 司

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「トモダチ作戦」の正体 その5

トモダチ作戦の目的は何だったのか? 残りの説はこうだ。

⑨「日本有事」対応マニュアルの発動という説……これがまあトモダチ作戦の正体、その中身のおそらくは全てだろう。米軍は東京の横田基地に「JSF」(統合支援部隊)を新設し、自衛隊と連絡チームを作って被災者支援に動いた。米太平洋軍の前線司令部の役割を担うJSFが日本に置かれたのは今回が初めてで、陸海空と海兵隊の米四軍の各戦力が一元的に指揮され、作戦行動を行ったとメディア発表にある。

JSFの指揮官として、ハワイに置く上部組織の米太平洋軍からウォルシュ米太平洋艦隊司令官(海軍大将)が派遣され、日本側からは、イラク派遣の自衛隊第一次隊で指揮官を務めた番匠幸一郎・陸上幕僚監部防衛部長(陸将補)をトップとする約10人の連絡チームを参加させたというが、海軍大将vs.陸将補では勝負にならない。月とスッポンである。なぜこんな異例の大規模支援が電撃的スピードで行われたかについては、日本の防衛省幹部がこう語っている。
「名称は『支援』だが、この震災が極めて深刻な『日本有事』だという米軍の認識のあらわれだ」

事実、米軍は震災直後から、東京・市ヶ谷の防衛省、横田、仙台の三カ所に日米の共同調整所を設置したが、4月7日の朝日新聞の解説記事にはこうある。

「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)などに明記される米軍と自衛隊の共同調整機関は、日米同盟の実効性を高める長年の課題だったが、震災を機に有事並みの「調整体」が構築されたことになる。陸自幹部は『演習では調整所をつくったが、あくまでもシナリオ上の話だった。実際の任務でこれだけ大規模な調整所を設置したのは初めて。まさに日米合同で作戦を立案している感がある』と話す」


そう(過剰を承知で言うと)、トモダチ作戦とは震災支援を“錦の御旗”に掲げた日米共同「軍事作戦」だった。戦争準備だって? どこの国と? もちろん中国の在日米軍基地攻撃の「日本有事」に備えた防衛・対抗作戦だ。それを物語るすごく面白いスッパ抜き記事が、朝日新聞GLOBE(4月3日)に載っていた。面白いから、例によって長文引用だ。


「自らも救援隊に加わり、日中間の事前調整で窓口役を担った中国地震局国際協力部課長の徐志忠によると、中国は震災当日の11日に国連傘下のINSARAGを通じて被災地への人員派遣の意思を伝え、日本にも救援隊の派遣を打診。「2~3時間以内には出発できる態勢」を整えた。
 しかし、日本側は真っ先に受け入れるべき国として、米国は「ランク1」としたのに対し、中国は「ランク4」と優先度が低かった。外務省の対中政策担当者たちは「受け入れるべきだ」と主張したが、「ランク3.5」に引き上げるのがやっとだったという。
 なぜ、日本側は躊躇(ちゅうちょ)したのか。当局者の答えは簡潔だ。
「三沢ですよ」
 震災発生直後、被災地周辺で機能していた空港は三沢だけだった。朝鮮戦争の後方支援基地として発達し、いまの日米地位協定に基づいて米軍が管理している同空港に、中国から軍人を受け入れることに、米国やその同盟国である日本側の抵抗感があった。結局、中国隊は羽田空港を経由し、自衛隊の手配した飛行機で岩手県花巻空港から被災地に入った。
 中国側は積極的だった。徐によると、INSARAGには当初、「80~100人」規模の救援隊を派遣する意思を伝えたが、日本側との事前調整で減っていく。中国側は20人は確保しようとしたが、最後は日本側の意向を受け入れる形で「15人」となったという。
 中国側は、07年8月に進水したヘリコプター搭載可能な海軍の病院船「和平方舟」の派遣も日本側に打診してきた。
 中国側が救援隊の派遣に意欲的だった一因には、(中略)尖閣諸島の領有権をめぐって、中国首脳部の間には、震災救援を機に「戦略的互恵関係」を確実なものにするという思惑もあったに違いない」



つまり中国を「三沢」に立ち入らせてはならないのだ。なぜか? ここにトモダチ作戦の“隠された秘密”=本当の目的が見えてくる。米軍三沢基地を擁する青森県下北半島ゾーンは、今度の震災・津波では東北三県(福島、宮城、岩手)ほどの大きな被害を受けなかったため、ほとんど報道メディアの注目を浴びなかったが、実はこの東北みちのく(道の奥)の奥に位置する「下北」こそ日米安保同盟(核の傘)が作り出した日本列島最大の〈軍産複合体〉地帯なのだ。

その軍事的、地政学的重要度は、沖縄に原子力発電所がないことを考慮すれば、在日米軍基地の7割が集中する沖縄(太平洋の要石)をしのぐかもしれない。つまり「下北」をみちのくに擁する東北地方は、アメリカの《核心的利害》のかかった領域と言っていい。ちょうど、中国が尖閣諸島のある東あるいは南シナ海をそう呼ぶのと同じように。

次回は、その下北半島で何が起きているのかを見てみよう。
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  1. 2011/11/03(木) 01:42:34|
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